高分子化合物の熱硬化性、熱可塑性とは?構造とともにわかりやすく

大学勉強の間

今回の記事では、高分子分野に登場する「高分子構造」の種類について解説していきます。覚える構造の種類は3つだけですので、なぜそうなるかも考えて、定着させましょう。

この記事を読んで、以下のことを理解できればOKです↓↓

・高分子の構造と特徴(熱硬化性、熱可塑性)を理解できる。

では、さっそく構造の種類と特徴についてやっていきましょう。

スポンサーリンク

高分子の構造

まずは結論。高分子の構造の種類で覚えるべきなのは以下の3つです。

高分子の構造の種類と特徴

①線状構造ー熱可塑性樹脂ー

②分枝構造ー熱可塑性樹脂ー

③網目構造ー熱硬化性樹脂ー

まずは、①、②の熱可塑性樹脂の特徴を持つ、線状構造と分枝構造について、どうして熱可塑性樹脂となるかについて解説していきます。

熱可塑性樹脂と線状構造・分枝構造

線状構造と分岐構造はそれぞれこのような形をしています↓↓(※分岐⇒分枝)

✕分岐構造⇒〇分枝構造

横線が主鎖であり、①は線状構造なので主鎖のみで、②は分枝構造なので、そこから縦線で分岐がある構造をとっています。ここで重要なのは、①と②では主鎖どうしは互いにつながっていないということです。つながっていないため、熱をかけると、グニャグニャになってしまいます。このような構造を持つ高分子を「熱可塑性樹脂」と言います。

熱硬化性樹脂と網目構造

網目構造はこのような形をしています↓↓(※分岐によって⇒分枝によって)

✕分岐⇒〇分枝

②の分枝構造では離れて、つながっていなかった主鎖が網目構造では分枝によって、しっかりくっついています。つながることで網目構造を形成し、がっちりかたまっているため、硬い、不溶性、不融性(熱でとけにくい)といった特徴を持ちます。このような構造を持つ高分子を「熱硬化性樹脂」と言います。

ここで覚えておきたい網目構造を持つ高分子について6つだけ紹介して終わりにします↓↓

網目構造を持つ高分子

①フェノール樹脂

②メラミン樹脂

③尿素樹脂(ユリア樹脂)

④不飽和ポリエステル樹脂

⑤エポキシ樹脂

➅ウレタン樹脂

以上です。誤りがあればコメント指摘していただけると幸いです。修正します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました