今回の記事では、出題されたら超ラッキー分野「コロイド」について解説します。完全知識問題なので、ここで覚えきりましょう!
この記事を読んで以下のことを理解できればOKです↓↓
- コロイドの頻出単語15個がすぐ出る。条件反射で答えられる(98%)
- 電気泳動の考え方がわかる(残り2%)
コロイド98%知識問題一覧!
まずは結論。コロイド分野の頻出単語15個はこれです↓↓
⓪単語:キーワード(特に重要なのは赤字にしています。)
①チンダル現象:光の道筋が見えるコロイドの散乱
②ブラウン運動:不規則な運動
③透析:濃度を高める、半透膜(セロハン)を使用
④電気泳動:直流電流による分離
⑤限外顕微鏡:コロイドの問題で出題される顕微鏡の名前 (コロイド問題の顕微鏡はこれだけ!)
⑥疎水コロイド:少量の電解質、凝析 (疎=過疎=少ない、疎水=水と仲悪い=少量じゃん)
⑦親水コロイド:多量の電解質、塩析 (親水=水と親しい=多量でいいじゃん)
⑧エマルション:液体+液体 分散媒と分散質ともに液体
⑨サスペンション:液体+固体 分散媒が液体、分散質が固体
⑩エーロゾル:気体+(液体または固体) 分散媒が気体、分散質が液体・固体
⑪保護コロイド:アラビアゴム(代表例)、凝析が起こらなくなる。(疎水コロイドを親水コロイドが囲む)
⑫粒子の大きさ:10^(-9)m~10^(-7)m ※cmの単位で出されることもある
番外編
⑬コロイド溶液=ゾル
⑭ゲル:流動性を失い、固まる。(乾燥剤シリカゲルを思い出してほしい)
⑮ミセルコロイド:セッケン
以上です。高校化学で出題されるコロイドは、98%知識問題なので、単語と単語の説明文の重要なところだけ押さえて、条件反射で単語が出るようにしましょう。どんな参考書や問題集でも、同じようなことしか聞かないので、解いていくうちに覚えると思います。
例)「散乱」って文章中にある⇒チンダル現象!!
次に、電気泳動について実際に問題を解いて考えてみましょう。
電気泳動の解法2ステップ!
先ほどの④電気泳動は、コロイド分野で唯一考えなくてはいけない問題なので解説していきます。
まずは結論。電気泳動の解き方はこちら↓↓
上記の2ステップで電気泳動の全ての問題に対応できます。実際に問題を解いてみましょう
<解答>(エ)Na₂SO₄
<解説>
電気泳動の解き方2ステップで解きましょう↓↓
①全てをイオンで考えて、価数の大きいものを含むやつだけとっておく
選択肢の化合物を全てイオンで分けるとこうなります↓
(ア) Ca(2+) と Cl(-)
(イ) K(+) と I(-)
(ウ) Al(3+) と NO₃(-)
(エ) Na(+) と SO₄(2-)
この中から価数が大きいものを含むやつでけとっておきます。
陽イオン:Al(3+)⇒(ウ)、陰イオン:SO₄(2-)⇒(エ)
既に2択まで持ち込めました。
② 陰極に集まるなら、陰イオン、陽極に集まるなら、陽イオンの価数が大きいやつを①から選ぶ
問題文「陰極のまわりの溶液が濃くなった」⇒陰極に集まったということ
ということで①のうち、陰イオンを選べばいいので。SO₄(2-)。よって(エ)が答え。
電気泳動もこの2ステップで完全に解けるので考える必要がないかもしれません。
以上です。今回は、高校化学のコロイドについて扱いました。
誤りがあれば、コメント指摘していただけると幸いです。修正します。
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