今回の記事では、大学無機化学で学ぶ「配位子の種類」について解説していきます。
この記事を読んで、以下のことを理解できればOKです↓↓
・単座配位子と多座配位子の違い
・特徴的な単座配位子
・代表的な多座配位子の名前
では、さっそくやっていきいましょう。
配位子の種類
まずは結論。配位子は以下のように分類されます。
配位子は、どのようにして中心金属イオンに結合するかによって決まります。
単座配位子であれば、中心金属に1箇所、多座配位子であれば複数箇所で結合する配位子のことを言います。
単座配位子の種類
単座配位子は中心金属イオンに対し、1箇所で結合する配位子のことを言います。
代表的な単座配位子は以下です
H₂O、NH₃、CO、Cl⁻
赤字で書かれている元素の部分で中心金属イオンに結合します。
単座配位子の中で注意しなければならないものが1つだけあります。
SCN⁻
「S」と「N」の2か所で結合することができます。
なので、二座配位子だと思われがちですが、単座配位子なんです。
つまり、結合可能な原子を2か所持っているが、どちらか一方としか結合することができません。
多座配位子の種類
多座配位子は中心金属イオンに対し、2か所以上で結合する配位子のことを言います。
二座配位子の例としては「アミノアセタト」と「エタン-1,2-ジアミン」があります。
●アミノアセタト
NH₂CH₂COO⁻
●エタン-1,2-ジアミン
NH₂CH₂CH₂NH₂
三座配位子の例としては「ジエチレントリアミン」があります。
NH₂CH₂CH₂NHCH₂CH₂NH₂
四座配位子の例としては「2-2′-2”-ニトリロトリアセタト」があります。
六座配位子の例としては「エチレンジアミンテトラアセタト」があります。
配位子の種類は無機化学錯体の基礎中の基礎ですので紹介した代表的なものは全て覚えておくことをおすすめします。
以上です。誤りがあればコメント指摘していただけると幸いです。修正します。
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