【有機化学】油脂の分類・空気乾燥・硬化油・脂肪を簡単わかりやすく

大学受験の間

今回の記事では、有機化学で出題される「油脂の分類」について解説していきます。

この記事を読んで以下のことが理解できればOKです↓↓

●硬化油…脂肪油に、ニッケル触媒のもとH₂を付加し、固体にしたもの

●空気乾燥の種類は、乾性油、半乾性油、不乾性油の3種類

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油脂の分類の全体像

油脂はまずは常温の状態などによって脂肪と脂肪油に分類できます。

脂肪と脂肪油

①脂肪:常温で固体、飽和脂肪酸が多い(C-C)、不飽和度低め、

②脂肪:常温で液体、不飽和脂肪酸多め(C=C)、不飽和度高め

不飽和度については、不飽和脂肪酸の割合のことをいってるので、飽和脂肪酸が多い①は、低くて、不飽和脂肪酸の多い②は高いっていう当たり前の話ですね。

ちなみに、①の脂肪と②の脂肪油の例として挙げられるのは、①バター、②オリーブオイルです。

家にある2つの状態を考えてみればわかりやすいですね、バターは固体、オリーブオイルは液体です

硬化油

油脂の語句問題で出題されやすいのが「硬化油」です。硬化油を簡単に説明すると…

硬化油とは

脂肪油に、ニッケルNi触媒のもと水素H₂を付加し、固体にしたもの

要するに、脂肪油(液体)を、固体にしたものです。なんちゃって脂肪(固体)だと思ってくれればOKです。硬化油の例としては、マーガリンが該当します。

硬化油の問題では、硬化油って名称とニッケル触媒水素H₂付加が良く出ます!!

油脂の空気乾燥

油脂は空気における乾燥の度合いで以下の3種類に分類することができます↓

乾性油:空気中で完全に固化(固まりやすい)、ヨウ素価:大きい

乾性油:若干の乾燥性あり、①と③の間、ヨウ素価:普通

乾性油:空気中で固化しない、ヨウ素価:小さい

ヨウ素価については、特徴として、ヨウ素価が大きいほど、二重結合が多いという性質があります。だから、乾性油の方が、不飽和脂肪酸が多く、不乾性油のほうが、飽和脂肪酸が多いということです。ヨウ素価は、その油脂にどのくらいの二重結合があるかの手がかりなる重要な考え方です。

以上です。

誤りがあれば、コメント指摘していただけると幸いです。修正します。

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